マッドサイエンティストへの憧れ | φ(´∀`へ)へ 死ぬまでに何か書いておこう!! (旧 窓際大学院生のたまには真面目に生きよう。)

マッドサイエンティストへの憧れ

科学に憧れを抱いたのはいつだったかな、と考えると、

おそらく4歳か、5歳くらいだったと思う。


当時の僕は、よくテレビを見る少年だった。


日曜の朝は、朝早くから、ずっとアニメや戦隊ものを見ていた。



ちなみに戦隊ものとは、現在は日曜日の七時半からやっている某おもちゃメーカーがおもちゃを売って利益を上げるためだけに続けている、赤とかピンクとか原色の全身タイツを着たいい年をしているのに、たいてい無職の五人組の主人公たちが悪者とされている悪の軍団と戦う特撮番組。

お子様にかっこいい武器とロボットを買わせるために主人公は武器で敵を倒した後、敵はまた復活して強大化し、それをロボットに乗った主人公が再び倒すという、理不尽な物語を毎週、約24分かけてやっている(CMを除く)。4月の小学校への入学式シーズンに合わせて番組が新しい武器とロボットが出たり、クリスマスのちょうど一ヶ月前に、主人公がピンチになって新しいロボットや武器が登場したりするのが特徴である。




僕は平日の夕方ごろにやる再放送のアニメでさえも欠かさず見ていた。


でも、平日に見るアニメは、いつも自宅ではなかった。というのも、両親は共働きだったので、僕は保育所に預けられていたからだ。

両親が迎えに来る時間帯は、ちょうどテレビでアニメや戦隊ものが終わる時間帯だった。

友達がいなくなってガランとした部屋で、僕は一人テレビを見ていた。

夕日が差し込んで朱に染まった部屋にテレビの音だけが響いていた。

その年代の男の子がテレビの中のヒーローに夢中になるように、僕も夢中になっていて、たまに母親の仕事が早く終わって迎えに来たときなどは、保育所の先生の迷惑などを考えもせず、エンディングまで見ていたことも一度や二度ではない。


そんなわけで、その類のテレビ番組に、どっぷり使っていた僕は、どんどんと番組の中にでてくる怪人をつくったり、変な武器をつくるマッドサイエンティストに興味を持っていったのである。



だって、マッドサイエンティストのほうがカッコいいじゃん。

たいていマッドサイエンティストの発明は、全世界を揺るがすほどの影響力を持っているんだから、並大抵の頭のよさじゃないよ。